辛くても、また頑張れる
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先輩窪井 勇紀2019年卒・133期生
明治大学 経営学部 入学
体操部 前部長
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後輩三井 瑠海高3・134期生
体操部 部長
進学先でも体操を続ける予定の先輩が、大学入学前に OBとして部活に参加して、 現在の部長に部を託す思いを語りました。(2019年取材)
教わったことを下の代に伝えていく
三井:先輩、合格と卒業おめでとうございます。先輩、高3になってからも部活のときは何も変わらなかったですよね。
窪井:自分でも部活中は生き生きしてたと思う( 笑 )。受験勉強との両立は、疲れるけど、体操やれているから楽しかったね。部活を6月で引退して、次に復帰できるのが2月だから、それ考えるとつらかったね。受験生活中も体操やったほうがいいよ。三井も後輩に伝えてあげて。
三井:はい。体操部って、こうやって体操以外の学校生活のこともよく話しますよね。
窪井:自分も先輩から教えてもらったしね。先輩を頼っていいと思うし。教わったことを下の代に伝えていく。部活面だけでなく勉強面もね。文武両道大事だよやっぱり。
三井:相談できるのって魅力ですよね。いい意味で上下関係がゆるいですよね。中学生にも、同じ目線に立ってアドバイスするようにします。
窪井:中1の意見も聞いてあげてね。特に文化祭のときかな。
三井:そうですね。文化祭で恒例の団体演技のときですよね。先輩は中1も活躍できるようにサポートしてましたよね。
窪井:痛感したのは、普段は個人競技だから、一人ひとりレベルが違うし、やる気も違う。だけど、文化祭では目標が同じになる。お客さんを喜ばせたいし、昨年よりうまくなりたい、そういうのが全部集まってみんなが同じ目標になるから、みんなのやる気に圧倒されるよね。
三井:団体競技の醍醐味が味わえるのもいいですよね。
窪井:全員が活躍できるように分担したり、そのへんはマネジメント力が試されるよ。頑張ってね。
部活って
窪井:三井が下から見ていた部長と、自分がなってみた部長とは、印象が違った?
三井:自分が下にいたときは、先輩が苦労をあまり顔に出さないから、部をまとめるとかは簡単かなと思ったんですけど、いざ自分でやってみると、難しいですね。後輩へ厳しくしたりフォローしたりのバランスとか。
窪井:自分は比較的、部全体を見ていて、「 やる気のある子 」に頑張ってほしいと思ってた。三井は、やる気のある子もない子も、部にいるんだし、一員としてやることあるし、それぞれでみんな体操に向かってほしいっていう考えだよね。本当に部全体のことを考えていると思った。そこまでやると普通、疲れるし、そこまで気をまわせるのはすごいなと思う。それは、体操を5歳からやっていた僕と、中学から体操やり始めた三井との違いかもしれない。中学からやり始めてつまずいている子たちの気持ちも理解しやすいんだろうね。
三井:ありがとうございます。
窪井:受験勉強も大変だけど、部活は今しかできないから、楽しんでね。受験は体操と同じだと思う。ひとつ失敗しても他でカバーできるから、切り替えていくといいよ。自分が正しいと信じるしかないから。
三井:頑張ります。先輩も頑張って。
窪井:うん。部活って、帰る場所だと思う。クラス変わっても、変わらずあるし。変わらないところがひとつあるってすごく大事だと思う。他でつらくてもまた頑張れる。そういう場所であってほしいな。よろしくね。