日々大切に思う人間的な成長
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先輩黒須 謙太2020年卒・134 期生
青山学院大学 総合文化政策学部 入学
高校バレーボール部 前部長
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後輩佐田 琉斗高3・135 期生
高校バレーボール部 部長
創部以来、初の関東大会出場(2018・2019 年)を果たした部のポリシーや雰囲気について、卒業した前部長と現部長に語ってもらいました。(2020年取材)
「楽しませてやる」
佐田:先輩、キャプテンのありかたってどう考えてましたか?先輩は中学でもキャプテンでしたけど。
黒須:中学の時は幼かったし、言って聞かせることで精一杯だったなあ。だから怖いイメージを持たれていたかも。でも高校生になって、先輩の部長のあり方を見てると「こういうやりかたもあるんだ」って気づかされた。部長がフレンドリーで、楽しい雰囲気にしていたね。
佐田:いい意味で上下関係を感じない部ですよね。
黒須:試合中はあまり上下関係気にしない。フランクに話しててそれが楽しかったし、勝てていたから、それが正しいんじゃないかなと思うようになった。上級生になるといろんな責任が伴うけど、後輩に対しては「楽しませてやる」っていう意識を持っていたよ。部で受け継がれている上級生の使命って感じかな。
佐田:目標だった関東大会に出場して、そこまでの試合を一緒に経験できてとても楽しかったです。
黒須:そう思っていてくれて良かった。楽しいのが一番だよな。個人競技じゃないから、楽しい雰囲気は大事。一人が雰囲気悪くなると負けにつながることもある。
佐田:逆に一人が悪くなっても周りが助けられるというのもいいですよね。チーム競技の醍醐味かも。
黒須:個人としても強くなければならない、そして周りを気にかけないといけない、「両方やるんだ」っていう意識を持ったら、勉強にもつながって、文武両道ってこんな風にできていくんだなって実感したよ。
佐田:コミュニケーションや他者との関係というのも学べたと思います。
黒須:競技で勝つことに対して、技術だけじゃなくて人間性の成長が大事だよね。成城は部活に限らずそれを一番大事にしている気がする。顧問の先生も「人間的な成長を求めている」って言ってたね。その指導力がすごかったと思う。
佐田:そうですね。心も成長させてもらった感じがします。そういう意味では、練習以上にミーティングを大事にしていたことも納得できます。
失敗に向き合う
黒須:チームの失敗にしっかり向き合って、やりたい練習だけをしてもうまくならなかったことがわかったよね。
佐田:その結果、1か月レシーブだけの練習ってのがありましたね( 笑)。
黒須:「苦手だからやるしかないんだ」っていう気持ちになれたね。この経験は勉強でも役に立ったなあ。
佐田:部活が証明してくれたから、勉強でも活かせますよね。
黒須:勉強も部活も一生懸命やると、どちらにも活かせることがでてくるよね。
佐田:みんな初心者だった中1の頃から、最後は関東大会出場。すごかったですよね。
黒須:6年間一緒にやれるのは成城の強みだと思う。団結力が強いよね。その中でキャプテンって、みんなのモチベーションを保つことが一番なんだと思う。代を超えてひとつの部として目標を共有できるかが大事。
佐田:先輩の姿を見て一緒に関東大会に行きたいと、いつの間にか思うようになっていましたね。
黒須:それはうれしいね。強い気持ちが共有できたんだね。
佐田:後輩にも「先輩たちと関東大会に行きたい」と思わせたいですね。