SEIJO STORIES

互いに認め合い、築いた信頼関係

  • 上治 正太郎
    先輩
    上治 正太郎
    2021年卒 135期生
    慶応義塾大学 学門C 入学
    吹奏楽部 前部長
  • 馬場 靖也
    後輩
    馬場 靖也
    高3 136期生
    吹奏楽部 部長

吹奏楽部は高2の年度末の「定期演奏会」が引退。2020年に開催が中止になってしまった代の先輩と、翌年開催できた後輩が、お互いの思いを語りました。(2021年取材)

上治:定期演奏会ご苦労様。準備大変だったでしょ。

馬場
:ありがとうございます。緊急事態宣言もあってみんな集まっての練習が4日しかなかったですけど、何とかなりました。

上治:自分の代は中止になっちゃって、引退したかどうかうやむやな感じになっちゃったから。やれてよかったね。

馬場
:曲目を決めるのもチャットで話して。オンライン上で大人数で話したら、時間かかかっちゃいました。

上治:学校によっては顧問が選曲するところもあるけど、成城は自分たちで決めるからいいよね。自主性に任せているところが多いよね。

意見が言いやすい


馬場:吹奏楽部は特に自分たちで決めることが多い部なのかなと思います。意見が反映されるのがいいですね。

上治:中1から高2までが一緒になって活動していて、みんな意見が言いやすいのもあるよね。まとめるの大変だけど。

馬場:先輩後輩がフレンドリーですよね。後輩は年下の友達という感じがしていました。後輩も、先輩に対して敬語を忘れちゃうこともよくありますよね。

上治:それはよくあるね(笑)

馬場:先輩に質問しやすい環境がいいと思います。楽器演奏の技術向上って、先輩から教わるっていう場面が必ず必要で、みんながその経験をする。交流の機会が多いのがいい。

上治:教わったらまた後輩にそれを教える、そのサイクルが代を重ねて続いていくんだよね。

馬場:時に後輩から教えられることもありますよね。

上治:そうだね。信頼関係が築けているから上下関係なく意見が言える。自分も思ったことは何でも言ってたなぁ。けんかっぽくなっても仲直りできる自信があったよ。

馬場:今回、顔を合わせて意見交換ができなかったことも多かったので、信頼関係が築けているのは大きいなと思いました。

基礎をきっちりやること

馬場:吹奏楽部の活動は受験勉強に役立ちましたか?参考にさせてください。

上治:楽器演奏は基礎練習ができてこそ曲の演奏ができる。勉強も同じだと思う。基礎をきっちりやること。基礎の組み合わせで応用ができる。部活でも勉強でもその思考が身についたかなと思う。

馬場:自分も、勉強と部活と似てるなと思ったことは、どういう聞かれ方をしているかが大事だということです。ひとりよがりになっていないかなと気配りするようになりました。音楽って気配り大切だから。

上治:あと、自己分析力もついたかなと思う。楽器の練習をとおして、足りないところを見つけて集中的に練習する。

馬場:自分を客観的にみるっていう感じですよね。

上治:あと直接的には、物理の授業での音の分野とか、化学の授業で金管楽器は合金でできているとか教わったり、授業とリンクして興味を持つようになったよ。

馬場:先輩、自分文系なんですけど…(笑)でも、英語の楽譜を翻訳するときなんかは直接、英語の勉強になりましたね。

上治:あぁ!そんなこともあったね。
今回の定期演奏会、自分たちも吹かせてくれてありがとう。1年たってステージに立つことができて、ステージからの景色を見ることができて、とても感慨深かったよ。引退の機会を作ってくれてありがとう。大学生活に向けて区切りがついたよ。

馬場:やった!そう言ってもらえると嬉しいです。自分も受験勉強頑張ります。