SEIJO STORIES

やるときはがむしゃらに

  • 佐藤 大輝
    卒業生
    佐藤 大輝
    2018年卒・132 期生
    バドミントン部
    埼玉大学 教育学部 入学
  • 間明田 知弘
    卒業生
    間明田 知弘
    2018年卒・132 期生
    陸上競技部
    横浜国立大学 経営学部 入学
  • 及川 謙
    先生
    及川 謙
    国語科主任
    佐藤・間明田の高3時担任/
    現教頭

もうすぐ大学に入学する卒業生が、担任の先生を訪ね、これまでの受験生活の振り返りと、これからの大学生活の抱負を語ってくれました。(2018年取材)

自分と向き合った受験期


及川
:2人とも卒業、合格あめでとうございます。2人とも国立大に進学ですが、志望先を決めたのはいつ頃?

佐藤:高2の夏頃から、将来は教育に関わりたいと考えだして、分野から大学を探しました。絞っていって、今の志望校に決めたのは高3になってからですね。

間明田:高2の1学期くらいです。部活で継続していた陸上関連の仕事に就きたいと思うようになって、将来は自分が会社を動かせるようにと考えて経営学部を選びました。自分も競技者なので、競技者の気持ちがわかる経営者として社会に貢献できたらなと考えました。経営学部自体が少なかったので、絞られていた中で、オープンキャンパスに行って決めました。

及川:そこから2人は推薦入試にチャレンジしたけれど、その経験はどうだった?

間明田:勉強しているのは何のためなんだろうと思うときがあったけれど、推薦入試によって自分の将来についての考えが深まりました。志望理由書を書くにあたって具体的に考えるようになって、将来を見据えることに関して肉付けができたかなと。それが推薦入試の合格にもつながったのだと思います。

佐藤:推薦では合格できなかったけれど、受けたことで大学を良く知れて、より行きたいという思いも増したし、くやしさもあって、頑張ろうというモチベーションにつながったのは間違いないですね。職業のこともより深く知って、自分には何が合っていて自分の何がいかせるかがわかったので、将来につながる推薦入試だったと思います。

及川:推薦入試というところでも、自分と向き合う契機があったんだね。それも含めて、受験期のモチベーションの維持はできた?

間明田:部活と勉強の両立を頑張りました。部活で毎日疲れるけれど、勉強は毎日少しずつ積み上げていくことによって高3のときに遅れをとることはないと思いました。メリハリをしっかりつけるべきだと思いました。

佐藤:部活は週1。学校の勉強と受験勉強のメリハリを意識しました。塾は英語だけ行っていて、予備校に行かなくていいかとあせったりもしたけれど、学校で国公立コースを選んで、学校で多く勉強しようと決めました。放課後も勉強しやすい環境が学校にはあったので、頑張れました。

及川:学校の勉強・環境を最大限活用できたのかな。

間明田:センター試験を受けて、あらためて、学習の根本は学校だったなと体感しました。学校の勉強が役に立つのは間違いないと思いました。

佐藤:学校の先生はとても話しやすいし、友達もいる。勉強をひたすらやるといってもモチベーションがないと続かないので、学校という環境は、いろんな意味で受験勉強の基礎になった気がします。

及川:学校では、知識とともに、勉強に臨む心も習得できたということだね。

間明田:部活では、いろんな面で切磋琢磨できました。上下関係がはっきりしていて、目標となる人もいました。みんなが文武両道を意識しているので、部活の中でも進路の相談ができる環境がありました。

佐藤:クラスメイトをはじめ、成城生は「自由」な感じで、自分をさらけだす人が多い。行事に対してもみんな熱く、行事ではみんながひとつにまとまる感じがして、いい経験ができたと思います。「やるときはやる」という雰囲気が成城にはあるんだと思います。やるときはがむしゃらにやる。それに影響されたと思います。

自由すぎず、制限もしすぎない「自由」


及川:生徒はみんな、成城のイメージというと、「自由」と答えるよね。

佐藤:いい意味での「自由」ですよね。自由すぎず、制限もしすぎない。その環境をいかして自分をどう表現するか。成城の中にはその表現の選択肢がいろいろあったと思います。成城だからできたのではないかと思えることがたくさんありました。

及川:2人とも受験期に自分とちゃんと向き合って、それがモチベーションにつながったんだね。将来に自信を持って受験勉強ができたという気がしてとてもうれしいです。今日はどうもありがとう。