人生最大のターニングポイント
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卒業生佐藤 可士和1983年卒・97期生
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒 クリエイティブディレクター
(2021年寄稿)
人生最大のターニングポイント
僕の人生で最大のターニングポイントは高校2年生の時だ。当時、大学への進路が見えないままボンヤリと友達と過ごす高校生活だった。進路指導で文系か理系に分かれるということだが、行きたい先が見つからず悶々としていた。子供の頃から絵を描くことが大好きで得意だったのだが、それと大学受験が自分の中で結びついておらず、勝手に文系か理系のどちらかを選ばなければならないと思い込んでいた。学年で一人だけ美術大学を受験するという友人がおり、彼に相談すると、今まで全く思い浮かばなかった美大受験という道が見えてきた。突然の希望の光!これからのことを想像するとワクワクした。それが人生最大の決断で、その日からクリエーターになる道を歩み始めた。高2の時に感じたそのテンションは、今も変わらない。