「これまで」の成城パワーを「これから」に!!

まずは新しい懸垂幕の紹介です。８月号でお伝えした今夏の快挙を讃える「中学テニス部の全国大会出場」と「日本生物学オリンピック2019本選出場２名」の懸垂幕ができあがりました。二人の武内君と宮内君の同級生が９月半ばの朝正門にいる私のところに来て「我クラスが誇る二人の英雄の懸垂幕はまだですか。」と尋ねました。友達思いの彼らの優しさに嬉しくなりました。待ち遠しかったですね。

１．始業式

９月２日、２学期が始まりました。壇上からは日焼けした元気な顔があちらこちらから見えて「さぁ、始めよう!」という気持ちになりました。式では、夏休み中の行事や、校内で見た成城高校の試合などをもとに夏休みの振り返りをし、２学期に何を期待しているかを話しました。その後の表彰式では、中学テニス部の全国大会出場、高校自転車競技部の全国大会出場などを讃えると共に、「日本生物学オリンピック2019予選」で全国の上位5%(80名)に選ばれ本選に出場した成城生２名を讃えました。

２．成城祭

９月１４日と１５日は文化祭。ところどころで撮った写真を通してお知らせします。

まずは文化祭実行委員会が作成したアーチ。初日10時の開場を待つ人の列です。

文化祭01

地下体育室での「ジャグリング部」の公演。

地下体育室での「体操部」による「マッスルミュージカル」公演。

プールでの「ウォーターボーイズ」公演。

科学部の実験コーナー

本校に保管されていた「人体骨格標本」を、改めて警察や科学博物館等の関係部署に扱いを相談したところ、研究対象として積極的に活用するよう指示を得て、今年初めて写真で公開したものです。

中学１年生全員による生物の「課題研究」のポスター発表です。廊下一杯に全員分が展示され、来校者の皆様に「よい」と思うものにシールを貼っていただきました。

師親会バザーで売られていた「成城せんべい」です。

このほか、全教室を使って学年展示やクラス展示があり、グラウンドでは多くの招待試合がありました。

３．卒業生などとの出会いと再会の場

文化祭ではたくさんの卒業生に再会しました。OB戦を見に来た年配の卒業生や、ついこの間卒業したばかりの若者も含めて実に多くの方々が来校されました。卒業生ではないけれど「つながり」を感じる人々との出会いもありました。「文化祭」は様々な人との出会いや再会の場だと思いました。

①かつて私の机上に置手紙があり卒業生A君が来校したことを知ったことがありました。ずいぶん前のことです。文化祭を巡回していた私がたまたま校長室に戻ったところ、部屋の前の廊下で待っているA君にばったり会うことができました。楽しく大学に通っているとのこと。「ご心配をおかけしました。」と語ったときのにこやかな顔が忘れられません。大学ではこのようなことをしている、と笑顔で元気に語る様子を見て安心しました。よかった。よかった。

②卒業生B君は、成城の６年間の思い出を語ってくれました。高校にあがる頃に悩みを抱えていたようでした。成城が大好きで、文化祭に関わっていた生徒です。今回一緒に文化祭を見て歩きましたが、中学生の出し物を見て、「自分たちのときより中学生がすごいですね。」と言っていました。成城中生はパワーアップしているのでしょうか。

③C君、D君、E君は、それぞれ難関大学、医学部、薬学部を一般入試で合格した卒業生たちで、忙しく充実した大学生活を語ってくれました。いずれチューターとして後輩の応援をしてくれる日が来るかもしれません。嬉しい限りです。

④師親会(PTA)のバザー会場で、ある在校生のお母様が声を掛けてくれました。「先生、私は先生の出身高校の後輩です。」本当にびっくりしました。

⑤今年も大盛況だった「ウォーターボーイズ」をみて帰ろうとしたとき、ある在校生のお母様が、私がかつて都立高校校長会でお世話になった大先輩の校長会長の先生の下で今学んでいるという話をされ、これまた驚きました。

⑥ある在校生のお母様に声を掛けられました。「夫が『東洋経済』を買ってきて読んだら校長先生の記事が1ページ出ていて・・・。実は一緒に掲載されていたウォーターボーイズの写真はうちの子で、驚きの連続でした。」これも親心が伝わってくる嬉しい出会いでした。

４．台風１５号

９月９日の台風１５号で千葉県南部では、建物の倒壊に加え大規模停電が発生し大災害になりました。被災された皆様には謹んで心よりお見舞い申し上げます。

9月22日(日)本校が臨海学校を実施している岩井海岸の民宿の方々を、二人の教頭と一緒にお見舞いに行きました。家屋の瓦が落ちる、戸が飛ぶ、塀が倒れるなどの被害に遭われ、どの家の屋根も大なり小なりブルーシートで覆われている状況でした。民宿の皆さんには全員お目にかかることができました。「来年の夏また来てくださいね、頑張りますので。」と元気におっしゃっていました。停電の間は、ガソリンで発電機を動かし順番で携帯電話の充電をしたこと等お話を伺いました。大変不自由な生活を強いられた様子が伝わってきました。