お知らせ
中3:第62回全国学芸サイエンスコンクール 受賞
中学3年生では、理科の第2分野において、1学期の時間の一部を探究活動に割き、夏休み中に研究活動と論文制作を行いました。
提出された研究成果のうち、科学的・社会学的な研究成果のいくつかを「第62回学芸サイエンスコンクール」に応募したところ、理科自由研究部門で2名、社会科自由研究部門で1名の生徒が受賞しました。入賞者は、雑誌「蛍雪時代」3月号(2月上旬発売)や旺文社のホームページでも確認ができます。
受賞に至らなかった生徒も、良い研究を提出してくれました。若き探究者たちのこれからの活躍に期待しています。
以下に受賞生徒と研究の要旨を発表いたします。
研究者 | 川上 湧登 |
要旨 | 大都市圏における朝間の電車通勤ラッシュ時の利用者の不快度を、数パターンの朝間ラッシュ時の電車に乗車して実地調査を行い、温度・湿度やにおい等の不快要素計8項目を調査した。また、それらのデータから得られた不快度をもとに、今後の電車通勤の在り方、そして働き方を考え示した。 |
賞名 | 理科自由研究部門 旺文社赤尾好夫記念賞(入選) |
研究者 | 加藤 蒼 |
要旨 | 世界の海軍の艦艇のほとんどには、二十世紀ごろから灰色などの塗装がされてきた。それらは主に海上における迷彩効果を考慮した上でのものだった。それからこれまで百余年間の中で、艦艇における塗装は研究され、その艦の活動する海域などを考慮して色に変化がつけられた。これらの艦艇塗装が、実際に効果があるのか、また最適な色とはどのようなものなのか、明らかにすることを目的とした。 艦艇が活動する海域の海面の色彩を調査した結果と、様々な艦艇の塗装色を様々な色空間から分析した結果を比較することで、実際の艦艇の塗装色の海上における迷彩効果を調べることができた。現状では、より海上迷彩効果の高い艦艇塗装を研究する余地がある。 |
賞名 | 理科自由研究部門 努力賞 |
研究者 | 中川 喜弘 |
要旨 | 現在も継続して時代考証に関する論争が続いている「杉山城問題」はその付近にある菅谷城にも共通した問題である。杉山城問題解決に当たっては現在調査が行われていない菅谷城を調査し、その結果を杉山城での研究に反映すべきである。 本研究では、菅谷城と杉山城の両城を様々な角度から分析して、明らかにし、杉山城の抱える「杉山城問題」について、今後この問題の解決にあたっては、他城で起こっている事象も交えて検討していくべきであると提起するものである。 調査の結果、両城は似た状況にあり、共通した特徴を持っている可能性が明らかになった。杉山城と菅谷城は共に長享の乱に関わった可能性があり、どちらも山内上杉氏が築いた可能性が高いことが明らかになった。今こそ杉山城と共に菅谷城も調査する必要がある。 |
賞名 | 社会科自由研究部門 旺文社赤尾好夫記念賞(入選) |