新しい年を迎えて
私が贔屓にしている落語家さんに立川志遊(たてかわ・しゆう)という師匠がいます。とてもまじめで最近古典落語がめきめきうまくなってきている方です。年に数回「志遊の会」の寄席に行きますが今年は新年早々、夫と出かけました。恒例の演目の数々に「初笑い」で新春を祝った年始めでした。
1.地域の年賀状
本校に以下の年賀状が舞い込みました。
『成城の清掃を担う若人様 前略 あけましておめでとうございます。毎日朝早くから原町3丁目を清掃していただきありがとうございます。当家並びに隣人の皆様、その他道行く人々が毎日清々しい気持ちで暮らし、また行き過ぎていきます。貴殿の勤勉で清潔感あふれる行動は私たちそして貴校の生徒さんたちにも“感謝の心”が行き渡っていると思います。今年も元気で宜しくお願いいたします。今から春先迄、寒さが続きますので風邪を引かれぬ様ご注意ください。草々』
本校の用務担当者への感謝の賀状です。地域の方々が本校を見ていてくださることがとても嬉しく励みになります。校内で回覧しました。
2.始業式
1月9日、中学校と高校で二回始業式をしました。新年にあたりいずれの式でも3つの話をしました。伝えたことは、「最後まであきらめない」ということ。昨年12月号で紹介した竜田教授の「100個の条件検討をしても思うように進まなければ101個目をやればいい」という言葉を引用して話をしました。次に生徒手帳の一文を読みあげました。よく読むと「自治自律」の精神が込められている日常生活の部分です。校風の中に何気なく存在する「平凡なこと」を徹底していくこと、これが、生徒一人ひとり、やがて学校全体を変えていくという話。そして3つ目は、3学期は、次年度の準備をする、つまり平成30年度の0学期であるという内容の話でした。新しい年を迎え、この1年間を過ごす中で何かを「やり遂げた」と言えるよう、チャレンジをしてほしいと願っています。
3.餅つき
1月12日、恒例の牛込成城幼稚園「餅つき」が朝から始まりました。地元の自治会の皆様と事務所の方々、とりわけ本校の村岡教頭が慣れた手つきで、園児たちに餅つきの体験をさせます。園児たちは、お米からお餅に変化していくプロセスを一つひとつ見せてもらいながら、順番に小さな杵で餅をつきます。「よいしょ!」「よいしょ!」と元気な掛け声でおいしいお餅の出来上がり!保護者の皆さんがからめてくれた、餡や黄粉や海苔のお餅を私も皆さんといただきました。お替わりに並ぶ園児の姿がとても可愛らしく、日本の文化を体験するよい機会となりました。
最後に「創立記念」のお祝いとして紅白のお餅が配られて、新春の餅つき大会はお開きとなりました。
4.最後の中学校説明会
1月13日(土)に中学校説明会を午前・午後の2回開催しました。1回目は説明会の後に校舎見学と個別相談、2回目は午後開催で授業がなくクラブもあるため個別相談のみを実施しました。今年度最後の説明会でしたが、多くの方にご来校いただき、また多くの方とお話しする機会を得ました。自分が入りたいと思う学校を受験して入学すること、これが何より大事です。成城に入学して頑張りたいと思っている児童に、心からエールを送ります。
5.校友会
「1月15日」は成城学校の創立記念日。創立してから満133年がたち、ここから134年目に入りました。この日に合わせて今年は1月14日(日)に校友会総会が小講堂で開催されました。校友会とは同窓会のことです。
今年も昨年に引き続き、総会の議事後に、本校吹奏楽部による演奏会が開催されました。吹奏楽部顧問の巳波先生が司会、岩本副教頭と巳波先生が順番で指揮、卒業生の森先生も加わりました。参加者の年齢に配慮された選曲のようで、「美空ひばりメドレー」が好評を博しました。
当日初めて参加されたという50代の卒業生や、卒業して間もない若手の卒業生の参加もあり、成城学校の未来に向けてエールを送ってくださいました。
6.全校生徒が本校で英検受験
1月19日(金)午後から本校で全員が英検を受検しました。本校では5年前から「将来構想プロジェクト」を立ち上げ、現在は「カリキュラム検討委員会」という形で様々な議論を重ねています。このような中から、高大接続システム改革の動向を見据えて今年度からまずは全員英検受験に踏み出しました。生徒はそれぞれに、自分の目標とする級を受験しました。
帰りがけ、出会った中学生たちに出来栄えを訊ねたところ、「できました‼」と自信たっぷり。「期待していますよ。」と返しました。今後もカリキュラム委員会を中心に検討を重ね、生徒のニーズに合わせた取組を展開していきます。
7.最後の教育講演会
1月20日に「第7回教育講演会」を小講堂で実施しました。今年度最後の教育講演会で、講師として、昨年3月に成城高校を卒業した筑波大学芸術専門学群1年生の岡本太玖斗君にお願いしました。素直な気持ちで語った素晴らしい講演で、興味を持って参加した生徒たちにも大変好評でした。
参加された保護者からは、ぜひ進路選択の時期に高校生全員に聞かせてほしかった等多数の声を頂きました。卒業生の講演に限って、今年3月発行予定の「雑誌成城」で紹介しようと思っています。
【頑張れ、成城生、受験生】
まだ正式に公表できないものもありますが、本校への期待が込められた海外大学進学に関する情報が入ってきたり、本校生徒の活躍を讃えるニュースも耳に入ってきます。これからが楽しみで、また生徒達が頼もしく思えます。
大学入試は、センター試験が終わっていよいよ山場を迎えます。そして、明日からは中学入試の始まり。最近朝の正門前で、学校の様子や登校する生徒の様子を見に来ている受験生に会います。受験の日の道順の確認か、最後に自分の決心を固めるためかと推測します。自分が入りたい学校を最後まであきらめずに、頑張ってください!!
平成30年1月31日 栗原 卯田子