お知らせ
高2:修学旅行(4)
現高3は、高2であった今年の3月5日~8日にかけて、沖縄への修学旅行を行いました。少々ご紹介が遅れてしまいましたが、先日から数回に分けて、その様子をご紹介しています。本日はその最終回です。
3月8日(日)は、午前中にひめゆり平和祈念資料館と平和の礎・県立平和祈念資料館の見学を行いました。これまで生徒たちは平和学習については事前に多くの時間を取り、30ページを超える修学旅行のしおりにも平和学習に多くのページを割くなどして万全の準備をしてきました。それでも生徒たちがどのように受け止めてくれるかは未知数。都ホテルでの朝食後、
70年前に起きた悲劇を自分たちの目で見て、考えて、修学旅行の答えを見つけて欲しい!
との学年の教員全員の思いを伝え、生徒たちの自主性を信じました。結果、生徒たちは教員の予想をはるかに上回る成長を見せてくれました。ガイドの話には真摯に耳を傾け、現地での見学態度に添乗員は驚き、ウチナンチュウ(生粋の沖縄県人)のバスガイドからは「鳥肌が立った!」と賞賛していただきました。このときの生徒たちの様子については、学年主任が後の学年通信において
何故か出発時間になっても揃わない。5分後、「時間が足らない!」、「もっと見たかった!」、「全部見きれなかった!」と、続々とバスに駆け込んで来る彼らの第一声が車内に満ちた。正直、言葉では言い表せない何かを感じた。彼らに感動した。これは修学旅行の最終日、南部戦跡「ひめゆりの塔」や「平和祈念公園」での出来事である。
真剣な眼差しで「証言文」を読みふける者、「沖縄戦1フィート記録映画」に釘付けになる者、「遺品」を前に動かぬ者、「平和の礎」の刻銘をじっと見つめる者、この日ばかりは仲良しグループを解散していた。
住民を巻き込んだ沖縄戦、多くの尊い生命を失った激戦地「糸満」では、当時の凄惨な状況が覗える。「ひめゆり学徒隊」や「スーサイドクリフ(自殺の断崖)」の地に立ち、同年代の彼らの中に大きな衝撃が走ったようだ。
と振り返っています。
さて、この日の午後にはおきなわワールドにおいて玉泉洞、王国村の見学を行いました。おきなわワールドのHPによれば、ここの鍾乳洞は東洋で最も美しいもののようです。
数々の貴重な体験が随所にちりばめられた高2の修学旅行も、16時40分ごろに那覇空港を飛び立ち、19時ごろ羽田空港に到着して、解散となりました。今回学んだ多くのことを、今後の生活に活かしてください。