自転車競技部:令和6年度関東高等学校自転車競技大会(開会式・トラック競技)結果報告
自転車競技部:令和6年度関東高等学校自転車競技大会(開会式・トラック競技)(全国高等学校総合体育大会自転車競技大会(トラック競技)予選)結果報告
自転車競技部は,6月7日(金)~10日(月)に令和6年度関東高等学校自転車競技大会に参加してきました。
今回はそのうち,前半に行われました,トラック競技(ピストバイクを用いて行われる競技)をご報告します。
トラック競技には,成城からは高2新井君と高2小松君の2名が出場しました。
トラック競技は2019年に国民体育大会自転車競技の会場にもなった,取手競輪場で行われました。
6月7日(金)は午前中に競輪場を30分ほど練習できる公式練習がありました。
たった30分ではありますが,競輪場のバンク(走路)の感触を確かめるべく,他の東京都代表選手の人たちと一緒にバンクを周回しました。
続いて,ライセンスコントロール(受付)がありました。選手がクールダウンをしている間に,顧問は指定された場所へ行きました。今回エントリーした選手が日本自転車競技連盟の競技者登録を完了している選手であることのチェック等が行われました。逆に,選手ピットに入る際に必要なID,ユニフォームに装着するゼッケンを受け取りました。
続いて,監督会議が行われました。監督会議では,この大会でのみ適用される大会特別規則についてや,今年度から採用されたルールの変更点等について周知されました。
その後,開会式が行われました。開会式では,国歌斉唱,高体連歌斉唱,主催者の方々の式辞,来賓の方々の祝辞,優勝旗返還,選手宣誓が行われました。
開会式のあと,いよいよトラック競技がスタートしました。が,この日に成城生が出場する種目はありませんでした。
6月8日(土)は,午前中に4km速度競走予選があり,第2組に高2小松君が出場しました。
4km速度競走は、「先頭責任を果たしつつゴール着順を争う」種目です。先頭責任は、“競輪場の半周ごとに引かれた白線を先頭で駆け抜けた選手が責任を果たしたとみなされる。そして、果たすべき先頭責任の回数は出場人数と競輪場の周長によって決まる。最終順位は先頭責任を完了した選手(過剰に先頭責任を果たしても優位にはならない)→部分的に先頭責任を果たした選手→1回も先頭責任を果たせなかった選手の順番に順位が決まる。(先頭責任を果たした回数が同じ選手は最終着順で優劣が決まる。)”とされています。
今年は,4km速度競走の出場者が多く,第3組までありましたので,予選で第4位までに入らないと決勝進出とはなりませんでした。
高2小松君は,先頭責任を3回果たさなければならないところ,4周目と5周目に2回先頭責任を果たすことができましたが,一緒に先頭争いをしていた2名から遅れてしまい,3番手を走る状況になってしまいました。
しかし,4番手以降の選手たちは自分(たち)が先頭責任を果たすことを諦めたのか,ペースを上げて走る気配がありませんでした。
高2小松君は,5周目以降をほぼ一人で空気抵抗を受け続けて走る状況となり,とても疲労することになってしまいましたが,後続選手たちの追い上げを何とか振り切って,第3位でゴールに入線することができました。
結果,先頭争いをしていた2名の選手が先頭責任を完了したので,第1位と第2位になり,先頭責任を2回果たした選手の中でもトップでゴールに入線したので,第3位となり,決勝進出を決めました。
この日の競技はこれだけでしたので,他の種目を見学しました。
6月9日(日)はポイントレース決勝に高2新井君が出場しました。
ポイントレースは2km(取手競輪場は1周400mなので5周)ごとの「ポイント周回」で1着に5点、2着に3点、3着に2点、4着に1点、5着以下は0点が与えられます。ゴール時は2倍の1着に10点、2着に6点、3着に4点、4着に2点、5着以下は0点です。また、もし速い選手が1周追いついた場合は20点が加点され、遅い選手が1周追いつかれてしまった場合は20点が減点されます。そして、その合計ポイントで順位を争う(ただし、同じポイント数の場合は最終ゴール着順で優劣を決める)という種目です。
高2新井君は,レース開始4km過ぎまでは集団の中でレースをすることができていましたが,昨年11月にトラック競技を始めてまだ半年程度しか経っていない高2新井君にとってはペースが速く徐々に遅れ出してしまいました。
集団と1周の差がつきそうなところで,マイナス20点のペナルティを受けた上で競技を継続させてくれると有り難いと思ったのですが,審判団の判断によりレースから除外されてしまい,DNF(=Did Not Finish)になってしまいました。
続いて,4km速度競走決勝に高2小松君が出場しました。
予選と決勝でルールは同じです。高2小松君は,同じく決勝に勝ち上がった強豪選手たちに着いていくのが精一杯で,先頭責任を1本も果たすことができず,集団の中で最終着でのゴールになってしまいました。
結果,高2小松君は4km速度競走の第12位となりました。
これで,成城生はトラック競技が終了となりました。翌日にはロード競技が行われるので,昼食を済ませて,ロード競技の宿泊先まで移動しました。
なお,後日行われた全国高等学校総合体育大会自転車競技大会の出場選手選考会議の結果,高2小松君が4km速度競走での出場が決まりました。高2小松君の全国高等学校総合体育大会自転車競技大会での活躍を期待したいと思います。
なお,令和6年度全国高等学校総合体育大会自転車競技大会は以下の日程で行われる予定です。
7月25日(木) 開会式@北九州メディアドーム
7月26日(金)〜28日(日) トラック競技@北九州メディアドーム
7月29日(月) ロード競技・閉会式@オートポリス
(後半のロード競技の記事はこちら。)
自転車競技部顧問