自転車競技部:令和5年度全国高等学校選抜自転車競技大会(ロード競技)結果報告
自転車競技部の4名は,令和5年度全国高等学校選抜自転車競技大会に参加してきました。
この大会は,野球でいえば,「春の甲子園」に相当する大会です。
トラック競技の報告は,こちらの別記事をご覧ください。
その続き,特にロード競技について報告します。
3月27日(水)は予定がなくなってしまいましたので,午前中はロード競技に出場する高2相場君と高2荒君はホテルを出発して,小倉競輪場まで遠回りして60kmを2時間強かけて走り,最終調整をしました。
午後は,小倉競輪場でトラック競技の観戦をしました。
3月28日(木)はトラック競技最終日でしたが,出場するレースがなくなってしまったので,小倉競輪場で記念写真を撮影して,ロード競技会場であるオートポリスの近くのホテルへ移動することにしました。
ここで,トラック競技のみ参加した高1小松君は離脱して,ロード競技の補欠選手としてエントリーされて選抜オープニングロードレースに出場予定の高1新井君が合流しました。
昨年もロード競技会場のオートポリスには行っていましたが,今回に宿泊するホテルは去年に宿泊したホテルと遠く,オートポリスまで行ったことがないルートでしたので,どのくらいの所要時間を見込んでおけば良いのか知るために,ホテルからオートポリスまで行ってみました。オートポリスに到着しましたが,開いておらず,また濃い霧の中でしたでしたので入場門を見てホテルに戻ってきました。
いよいよ,3月29日(金)のロード競技の日になりました。
この日は,7時00分にオートポリスが開門されるため,成城は6時50分にオートポリスに到着するようにホテルを出発しました。
7時00分ちょうどに開門し,指定された場所にピットを作り,着々と準備を進めました。部員たちは,ロードバイクを校用車からおろし,組み立て,着替えをして,大忙しの様子でした。
8時30分〜9時00分にコース試走が行われました。高2荒君は昨年の選抜オープニングロードレース2023に出場しているため,コースを走ったことがありますが,高2相場君と高1新井君は初めて走るコースです。8時30分の開始時刻からしっかり試走をしました。
そして,試走が終わったと思ったら,9:00に選抜オープニングロードレースに出場する選手の集合がかかっていました。試走から戻ってきた高1新井君は大急ぎでスタート待機場所へ向かいました。
そして,9時15分に選抜オープニングロードレース2024がスタートしました。
多く大会ではパレードランが行われるためローリングスタートが行われ,その後にリアルスタート(アクチュアルスタート)しますが,この大会ではパレードランがなく,いきなりリアルスタート(アクチュアルスタート)となりました。
選抜オープニングロードレースは8周と比較的短距離ですので,序盤から速いスピードでレースは展開していきました。
高1新井君は先頭の8名には入ることはできませんでしたが,それを追走するメイン集団でレースを展開することができていました。
そして,最終周回を知らせる打鐘が鳴らされたときもメイン集団でレースを続行できていました。
しかし,最後の最後でメイン集団のペースについていくことができず,第37位でのゴールとなりました。
続いて,女子個人ロードレースが行われました。
11時00分から男子個人ロードレースに出場する選手へ計測チップの配布,サインシート,検車,計測チップの動作確認が行われました。
サインシートとは,新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止している大会も多くありましたが,競技規則の遵守と最終出走意思を示すために所定の欄にサインをすることです。
検車とは,ロードバイクが大会の競技規則(日本自転車競技連盟が作成する競技規則)に則ったものになっているかのチェックです。
計測チップとは,自転車のフロントフォークに巻き付け,スタート兼ゴールラインを通過すると磁気により通過した時刻が記録される機器のことです。
12時15分にスタート位置付近への集合となっていました。男子個人ロードレースはオープニングロードレースとは違って,ゼッケン順に並ぶことになっていました。成城の2名は無事にスタート位置に並ぶことができました。
顧問とオープニングロードレースを走った高1新井君は二手に分かれて,高2相場君と高2荒君のスタートのサポートをしました。
12時30分,定刻通りに全17周回(80km弱)のレースがスタートしました。さすが,各都道府県で選抜された選手だけあって,オープニングロードレースを上回るスピードでレースは展開され始めました。
顧問は成城の選手が機材を交換したくなったときに備えて「機材交換エリア」に,高1新井君は成城の選手が飲食料の補給を受けたくなったときに渡せるように「補給エリア」で待機していました。
3周回ほど経過した段階で,高2相場君が集団から遅れ出してしまいました。その後も,同じペースで走る選手と協調しながら集団を追いかけましたが,7周回を完了しようとした手前で打ち切り(DNF;Did Not Finishの意)となってしまいました。
高2荒君も7周回ほどは集団内でレースを展開していましたが,集団から遅れ出してしまいました。その後,同じペースで走る他の東京都の選手の方とも強調しながら集団を追いかけましたが,10周回を完了しようとした手前で打ち切り(DNF)となってしまいました。
この2名の部員は,現部員の中では良い戦績を出してきた部員です。その部員ですら完走することが難しく,全国大会のレベルの高さを改めて思い知らされました。
今後の精進を期待したいと思います。
最後になりましたが,大会の開催にご尽力してくださいました,全国高等学校体育連盟自転車競技専門部の皆様,九州自転車競技連盟の皆様,他の皆様に感謝申し上げます。
また,大会派遣に際して多額の経費補助を頂戴しました,本学師親会の皆様にも深く感謝申し上げます。
自転車競技部顧問