自転車競技部：令和５年度全国高等学校選抜自転車競技大会（トラック競技）結果報告

自転車競技部の４名は、令和５年度全国高等学校選抜自転車競技大会に参加してきました。

この大会は，野球でいえば，「春の甲子園」に相当する大会です。

今回は，その中でもトラック競技に出場したところまでをご報告します。

まず，３月２２日（金曜・修了式の日）のホームルーム終了後に機材を学校の車に積み込みました。

今回は，トラック競技に出場する高１小松君が使用するピストバイク（競輪場のみで使用する自転車），ロード競技に出場する高２相場君と高２荒君のロードバイク，ロード競技の補欠選手でオープニングロードレースに出場する高１新井君のロードバイク，運搬やメンテナンスに必要な工具等を積み込む必要があり，時間がかかりましたが何とか積み込むことができました。

 

３月２３日（土）にトラック競技の公式練習が行われる，福岡県久留米市に移動しました。トラック競技は小倉競輪場で行われますが，公式練習が予定されている４月２４日（日）は小倉競輪場で競輪開催があるため使用できず，久留米競輪場での公式練習となりました。その関係で，この日は久留米市に宿泊することとなりました。

 

３月２４日（日）の朝，起きて「さあ，競輪場へ行こう」としたところ，雨が降っていました。成城は残念ながら競輪場が近くになく，競輪場での練習の機会が多くありません。少しでも競輪場での練習は大切にしたいと思っていましたので，多くの学校が大会直前に落車（転倒）を考慮して練習をやめる中，練習をすることにしました。

雨天での練習はとても危険なのですが，練習をやめた学校が多く，３０分間の練習を２回ほど行いましたが，１回目も練習している選手は数人程度，２回目にいたっては誰も練習をしておらず，高１小松君が独占するかたちで練習することができました。

 

練習を終えて，高１小松君は良い感触を得られたようでした。

公式練習は午前中だけに限られていたため，速やかに片付けをして久留米競輪場を後にして，小倉競輪場がある福岡県北九州市に移動しました。

３月２５日（月）は小倉競輪場で受付・監督会議が行われました。

監督会議では，トラック競技については，ケイリン予選は200mフライングタイムトライアルの計測を行うが，対戦形式の装備で出走することが義務付けられること，ヘルメットカバーを使用するためにヘルメットカバーが装着できないヘルメットの使用は禁止等が伝達されました。ロード競技については，フレームプレートを使用すること，ギア比規制は行わないこと，サインシートや検車を行うこと，ブラケットの角度の規制についてもチェックを行うこと，補給所・グリーンゾーン等について伝達されました。

 

３月２６日（火）は，午前中に小倉競輪場での公式練習を行いました。

 

午後からは，開始式が行われました。

 

開始式のあと，いよいよトラック競技が始まりました。

まずは成城が出場しないスプリント予選が行われ，１４：００に高１小松君が出場するケイリン予選の予定でした。

が，スプリント予選が少し時間がかかり，出走が５分ほど遅れてしまいました。

高１小松君は東京都選抜選手としてはギリギリでこの令和5年度全国高等学校選抜自転車競技大会に選考された選手で，ケイリン予選の中では最も最初に２００mフライングタイムトライアルの計測を行う選手で，結果は厳しいと思われました。

しかし，この大会に出場できることが決まったときから，この２００mフライングタイムトライアルに照準を合わせて練習を重ねてきた高１小松君は，自己ベストのタイムを大きく更新して１２秒３０８を記録することができました。このタイムは，ここ１０年の部員では２番目に良いタイムであり，高１の部員だけでなく，高２の部員を含めても最も良いタイムを出すことができました。

ところが，さすがの全国大会です。上には上がいるもので，上位４２名が第１回戦へ駒を進めるところ，第５２位で予選敗退となってしまいました。

高１小松君は，とても悔しそうな表情をしていましたが，その日の夕食の時には次の大会に向けた発言をする等，すでに前を向いて頑張るつもりになっているようでした。

高１小松君は，まだ１年生で来年もこの大会へ出場するチャンスがあります。さらなる努力を期待したいと思います。

 

後日行われたロード競技の模様については，別の記事にて報告させていただきます。

自転車競技部顧問