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自転車競技部:令和4年度全国高等学校選抜自転車競技大会結果報告

自転車競技部の高2冨澤君と高1荒君は、令和4年度全国高等学校選抜自転車競技大会に参加してきました。

高2冨澤君は修学旅行が終わったその日に,高1荒君は3月考査(学年末考査)が終わったその日に大会のために移動するという,とてもタイトなスケジュールとなりました。

トラック競技では,高2冨澤君が4km速度競走に出場しました。

3月8日(水)にトラック競技が行われる小倉競輪場がある福岡県北九州市に移動しました。

3月9日(木)は,ライセンスコントロール(受付)・公式練習が行われました。普段から1周400mの競輪場や自転車競技場で練習しているものの,初めて走る競輪場ですので公式練習で感覚を掴むことを意識して臨みました。

また,関東高等学校新人自転車競技大会(記事)に出場したあと,自転車(フレーム)を新しくしたため,その乗車感覚も確かめることも意識して臨みました。

3月10日(金)は4km速度競走予選が行われましたが,スタート時刻が15:10でした。

そこで,オープニングロードのみに出場する高1荒君は午前中に増渕ダム周辺でロード練習をしました。定期考査前・期間中で鈍った身体でしたが,感覚をしっかりと取り戻すことを心がけました。

午前中の練習を切り上げ,小倉競輪場へ移動しました。

高2冨澤君は念入りにウオーミングアップをしました。

4km速度競走は、「先頭責任を果たしつつゴール着順を争う」種目です。先頭責任は、“競輪場の半周ごとに引かれた白線を先頭で駆け抜けた選手が責任を果たしたとみなされる。そして、果たすべき先頭責任の回数は出場人数と競輪場の周長によって決まる。最終順位は先頭責任を完了した選手(過剰に先頭責任を果たしても優位にはならない)→部分的に先頭責任を果たした選手→1回も先頭責任を果たせなかった選手の順番に順位が決まる。(先頭責任を果たした回数が同じ選手は最終着順で優劣が決まる。)”とされています。

この大会で4km速度競走は予選(6組)の各組上位4名が準決勝進出,準決勝(2組)の各組上位5名が決勝進出という勝ち上がりになっていました。

高2冨澤君は第5組にエントリーされていました。最初の周回から前方でレースを展開し,強豪選手3人と一緒に他の選手たちを千切って(置いてきぼりにして),4人でリードする展開となりました。

その中で2回先頭責任を果たすことができ,先頭責任を完了することができました。

あとは,後ろにいた先頭責任を完了した選手よりも早くゴールすれば勝ち上がれます。レース後半では3人の強豪選手に遅れ出してしまいましたが,危なげなく4着でゴールし,4位になり,準決勝進出を果たしました。

3月11日(土)に4km速度競走の準決勝が行われました。予選を勝ち上がった強豪選手12名(高2冨澤君を含む)で競走をして,上位5名に入らないと決勝には勝ち上がれません。

前の種目に時間がかかり,4km速度競走予選は13:20スタートに変更となりました。

高2冨澤君は準決勝第2組にエントリーされました。第1組で落車事故が発生し,その救急対応のためスタート場所で待つことになりました。

第2組(出走12名)がスタートし,高2冨澤君は2本目の先頭責任を取ることができましたが,その後は集団に戻るときにタイミングを逃して集団から遅れてしまいました。

2本目の先頭責任を取るために体力を使ってしまっていたこともあり,集団に追いつくことはできず,最終着でのゴールとなってしまいました。

2本目の先頭責任を取っていたことで,先頭責任を取っていない選手よりは順位が良くなり,第10位になりました。

準決勝から決勝に上がれるのは5名だけのため,高2冨澤君はこの準決勝で敗退となってしまいました。

3月12日(日)は4km速度競走の決勝が行われましたが,残念ながら高2冨澤君は出場することができませんでしたので,この日は午前中に八幡地区でロード練習をして,小倉競輪場でトラック競技の機材を積み込んで,翌日のロード競技の前泊先である熊本県菊池市に移動しました。

3月13日(月)は,5時30分にホテルを出発し,大分県にあるオートバイのレースが行われるオートポリスへ向かいました。

高2冨澤君と高1荒君がオープニングロードレースに出場するために寒い中で準備をしていました。

ホテルを出発する時は少し寒いとは思っていましたが,山の中腹にあるオートポリスはもっと寒く,大会主催者発表で気温は2度でした。

その影響でおそらく暖かい時間帯にレースを行うため,スタート時刻を遅らせることが発表されました。

また,当初はアップダウンが比較的ある外周路も使う予定でしたが,外周路は使わずオートバイのレースに使われるコース(サーキットコース)5周のみで行われることになりました。

アップダウンの少ないサーキットコースのみの競走となると,とてもハイペースにはなるとは思いましたが,高2冨澤君と高1荒君にとっては完走するチャンスが増えてきました。

10時30分,オープニングロードレースがスタートしました。

1周4.7kmのコースでしたが,2周完了した段階で高1荒君は先頭集団から遅れ出してしまいました。

高2冨澤君は先頭集団に位置しつつレースを進めることができましたが,最後の登りで先頭集団から遅れてしまいました。

結果,高2冨澤君はトップから25秒遅れの第26位,高1荒君は3分48秒遅れの第58位でゴールしました。

高2冨澤君にとっても,高1荒君にとっても全国大会は厳しいと改めて感じたレースになりました。

最後に,大会を開催にご尽力してくださいました,全国高等学校体育連盟自転車競技専門部の皆様,九州自転車競技連盟の皆様に感謝申し上げます。

また,大会派遣に際して多額の経費補助を頂戴しました,本学師親会の皆様にも感謝申し上げます。

自転車競技部顧問