自転車競技部:東京都高等学校自転車競技新人大会(トラック競技)
自転車競技部の高2冨澤君は10月16日(日)に立川競輪場で行われた,令和4年度東京都高等学校自転車競技新人大会(トラック競技)に出場してきました。
この大会は2023年3月に実施予定の令和4年度全国高等学校選抜自転車競技大会の予選大会となっています。
この大会では,1週間前に行われた東京都高等学校自転車競技大庭杯記念大会と同様,3kmインディヴィデュアルパーシュート,4km速度競走,ポイントレースに出場しました。
まずは,3kmインディヴィデュアルパーシュートに出場しました。大庭杯記念大会ではこの種目で体力を使い果たしてしまい,その後の2種目で良いレースができなかったので,この日は優勝を目指しつつも体力を温存して走ることにしました。
残念ながら優勝することはできませんでしたが,第2位に入ることができました。
続いて,4km速度競走予選に出場しました。
この4km速度競走は、「先頭責任を果たしつつゴール着順を争う」種目です。先頭責任は、“競輪場の半周ごとに引かれた白線を先頭で駆け抜けた選手が責任を果たしたとみなされる。そして、果たすべき先頭責任の回数は出場人数と競輪場の周長によって決まる。最終順位は先頭責任を完了した選手(過剰に先頭責任を果たしても優位にはならない)→部分的に先頭責任を果たした選手→1回も先頭責任を果たせなかった選手の順番に順位が決まる。(先頭責任を果たした回数が同じ選手は最終着順で優劣が決まる。)”とされています。
例年は出場者が少ないため予選を行わずに決勝が行われますが,今回は出場者が多く予選が行われることになりました。
高2冨澤君は,難なく予選を通過しました。
続いて,ポイントレース決勝に出場しました。
このポイントレースは2km(境川自転車競技場は1周400mなので5周)ごとの「ポイント周回」で1着に5点、2着に3点、3着に2点、4着に1点、5着以下は0点が与えられます。ゴール時は2倍の1着に10点、2着に6点、3着に4点、4着に2点、5着以下は0点です。また、もし速い選手が1周追いついた場合は20点が加点され、遅い選手が1周追いつかれてしまった場合は20点が減点されます。そして、その合計ポイントで順位を争う(ただし、同じポイント数の場合は最終ゴール着順で優劣を決める)という種目です。
高2冨澤君は,とても調子が良い様子でほとんどの「ポイント周回」でポイントを獲得するか,獲得できなくても前方を走る強豪選手を射程圏内に置いてレースを進めることができました。
しかし,強豪選手には届かず,第4位になりました。
最後に,4km速度競走決勝に出場しました。
高2冨澤君は,序盤で先頭責任を完了すると,中盤は前方で走ることができませんでした。このままズルズルと下がってしまうのか不安になりながら見ていると,徐々に前方に出てきてきました。レース後に話を聞くと,高2冨澤君は「今回は最後のゴール着順のために中盤では足をためる作戦をとった」とのことです。どちらかというと,前半で目一杯走って粘り込みに持ちこむケースが多く,悔しいレースをしてきたこともありました。そのうっぷんを晴らすかのように最後に力を出し切って3着でゴールし,第3位になりました。
この結果から,令和5年3月に九州で行われる予定の全国高等学校選抜自転車競技大会に出場できるかどうか,後日行われる選考会議で決定します。
吉報を待ちたいと思います。
自転車競技部顧問