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自転車競技部:関東高等学校自転車競技大会結果報告

自転車競技部は,令和4年度東京都高等学校総合体育大会自転車競技(トラック競技)の結果,令和4年度関東高等学校自転車競技大会(トラック競技)(以下,関東大会)に出場してきました。

今年度の関東大会は埼玉県の大宮競輪場で行われました。

成城からは,高2冨澤君が4km速度競走に進出しました。

例年だと初日に開会式が行われるのですが,今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から,開会式は行われませんでした。

しかし,大宮競輪場で25分間ではありますが公式練習が可能だということで,初日から参加しました。

普段,練習や大会で走っている立川競輪場,西武園競輪場そして境川自転車競技場はすべて1周が400mのバンクですが,大宮競輪場は「Big Bank」と路面に書いてある通り,1周が500mの大きなバンクです。

練習が終わったあと,多くの選手が「500mって長いな~。」という感想を持つことが多いのですが,高2冨澤君も同じような感想を持ったようです。

大会2日目。いよいよ,4km速度競走(予選)が行われました。高2冨澤君は予選第1組に出場しました。

この4km速度競走は,「先頭責任を果たしつつ,ゴール着順を争う」種目です。先頭責任は,“競輪場の半周ごとに引かれた白線を先頭で駆け抜けた選手が責任を果たしたとみなされる。そして,果たすべき先頭責任の回数は出場人数と競輪場の周長によって決まる。”とされています。

今回の4km速度競走予選では,出場人数12人と周長が500mという距離から2回の先頭責任が課されました。

スタート直後の半周を先頭で駆け抜けて1回目の先頭責任を果たした高2冨澤君でしたが,その後はだんだん集団から遅れ始め,何とか9着でゴールすることができました。

しかし,4km速度競走の最終順位は先頭責任を2回以上(3回以上も2回とみなされる)果たした選手→1回果たした選手→1回も果たせなかった選手の順番に順位が決まります。(先頭責任を果たした回数が同じ選手は最終着順で優劣が決まります。)

高2冨澤君を含めて先頭責任を1回でも果たした選手が6人しかいなかったので,高2冨澤君はゴール着順は9着でしたが,最終着順は6位でなんとか決勝に進出することができました。

大会3日目。4km速度競走の決勝が行われました。予選第2組からも6名の選手が勝ち上がり,決勝は12名で行われました。

この関東大会は,全国高等学校総合体育大会(いわゆるインターハイ)の予選大会になっています。全国大会で活躍する強豪選手もいます。

そのような中で,高2冨澤君は「絶対にゴールする」という目標でスタートラインに立ちました。

強豪選手3名が前方で積極的なレースをする中,高2冨澤君は先頭責任を果たすことは諦めて,なるべく体力を残すべく集団の中で後れを取らないようなレース運びをしました。

予選第1組よりも10秒近く先頭選手がゴールするハイペースのレースでしたので,追走するのは難しく高2冨澤君を含めて2名の選手が集団から遅れてのゴールとなりました。

高2冨澤君は最後の気力を振り絞って,ゴール勝負をして第11着でゴールしました。

しかし,ゴール勝負をした選手は先頭責任を1回果たしていました。先頭責任を1回も果たせていなかった高2冨澤君は決勝第12位という結果になりました。

しかし,決勝に勝ち上がったことにより,後日行われた全国高等学校総合体育大会自転車競技大会の選考会議の結果,4km速度競走で全国高等学校総合体育大会自転車競技大会の出場権を獲得しました。

全国高等学校総合体育大会自転車競技大会へトラック競技での出場権を獲得した成城生は高2冨澤君が初めてです。

令和4年度全国高等学校総合体育大会自転車競技大会は8月3日より香川県の高松競輪場で行われます。高2冨澤君の活躍を期待したいと思います。

最後になりましたが,関東大会の出場にあたり,多くの経費を補助してくださいました,本学師親会に厚く感謝申し上げます。

また,コロナ禍の中,観客を入れての試合を行ってくださった関東高等学校体育連盟自転車競技専門部・埼玉県高等学校体育連盟自転車競技専門部の皆様に感謝申し上げます。

自転車競技部 顧問