自転車競技部:2020JCSPAジュニアサイクルスポーツ大会全国大会参加報告
自転車競技部は、9月11日(金)~13日(日)に行われた、2020JCSPAジュニアサイクルスポーツ大会全国大会(令和2年度全国高等学校総合体育大会自転車競技大会中止に伴う全国大会)に参加して参りました。
この大会は、令和2年度全国高等学校総合体育大会自転車競技大会中止に伴う全国大会ではありますが、参加資格は2020年3月に行われる予定だった令和元年度全国高等学校選抜自転車競技大会に出場予定だった選手に与えられました。
成城高等学校自転車競技部では、現高3(当時高2)の久我君が参加資格を得ました。
高3久我君と顧問は9月10日(木)に大会会場の京都府向日市に入りました。
9月11日(金)は開会式が行われました。例年の全国高等学校総合体育大会自転車競技大会では盛大な開会式な行われますが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、競輪場内で大会役員の方と選手宣誓を行う選手だけで開会式は行われました。
その後、監督会議が予定されていましたが、突然の夕立ちと雷鳴で時程が全て繰り下げとなりました。しかし、監督会議を行う頃には日没を過ぎてしまうため、監督会議は翌日朝に行われることになりました。
9月12日(土)は朝早くに監督会議が行われたため、顧問は一足早くホテルを出発して京都向日町競輪場へ。監督会議では、
- 大会開催上の諸注意(特に、新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する諸注意)
- 大会特別規則
等が伝達されました。
高3久我君は遅れて京都向日町競輪場へ入りました。
14時15分に高3久我君が出場する「スクラッチ予選」まで、日頃一緒に練習をしている東京都内の他校の選手と談笑したり、ウオーミングアップをしたり、緊張をほぐしつつも念入りな準備をしました。
第2組で落車が発生し、走路の安全確認と怪我した選手の治療のため出走時刻が遅れるとのことで、高3久我君を含む第3組の選手は場内をしばらく乗車した状態で待っているように審判団から指示がありました。これは第2組の落車事故を見て緊張していた高3久我君にとっては良い出走時刻の遅延となりました。
いよいよ、第3組がスタートしました。スクラッチは決められた距離の着順を争う種目で、競輪場で行われるトラック競技の中でもロード競技に近い種目です。
途中、強豪選手2人が高3久我君を含む選手集団に1周追いつくという現象がありました。しかし、高3久我君は終始集団の前方から中団で走行していました。最後の1周となったときには高3久我君は前方に位置することができました。
最後のゴールスプリントでは、2名の選手には及びませんでしたが、3番手でゴールしました。
これで、1周追いついた選手2名が1位,2位と優先的に順位が着き、高3久我君は第5位となり、見事に翌日に行われる決勝へコマを進めることができました。
翌日行われたスクラッチ決勝では、高3久我君は途中で前方に追い出されてしまう形で他の選手1名と一緒に2名で「逃げ」ることになりました。
しかし、いずれも決勝に進出してきた強豪選手ばかり。高3久我君は残り2周のところで逃げは捕まり、逃げたことでの激しい疲労からゴールスプリントに加わることはできず、第20位でゴールとなりました。
今まで、成城は全国高等学校総合体育大会自転車競技大会にトラック競技で出場したことはありませんでした。この第20位は素晴らしい結果だと思います。
成城高等学校卒業後も、自転車競技を続けていって欲しいと思います。
最後に、大会開催にあたり、新型コロナウイルス感染症の対策等で大変な中、大会を開催してくださいました主催の日本サイクルスポーツ振興会と日本自転車競技連盟の皆様、主管してくださいました全国高等学校体育連盟自転車競技専門部の皆様に感謝申し上げます。
また、大会参加にあたり、費用を補助してくださいました本学師親会に感謝申し上げます。
自転車競技部顧問