自転車競技部:令和元年度全国高等学校総合体育大会自転車競技大会
自転車競技部は,7月28日(日)〜8月3日(土)まで「高校生チャンピオン」を決める全国高等学校総合体育大会の自転車競技大会(ロード競技)に参加してきました。
過去の最高成績は2015年に鈴鹿サーキットで行われた全国高等学校総合体育大会「2015風になれ今青春が走り出す君が創る近畿総体」に出場した第19位です。(その時の記事はここに残っています。)
今年は全国高等学校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 2019」と称して,鹿児島県・熊本県・宮崎県・沖縄県で行われ,自転車競技大会は沖縄県開催でした。
7月29日(月)に名護市民会館でライセンスコントロール(受付)・監督会議・開会式がありました。
監督会議では,先頭集団から約5分遅れると打ち切りとなり,DNF(Did Not Finish(ゴールせず)の略)になることや,飲料ボトルの投棄を防止する観点からボトルに名前を書くこと。検車時にチェックすること等が伝達されました。
開会式の模様は別記事をご覧ください。
開会式は午前中に終わりましたので,午後は大会コースを試走することにしました。また,都大会や関東大会では飲食料の補給(レースに参加していない人から飲食料を与えること)は認められていませんが,今回は指定された場所での補給が可能でした。そこで,補給場所まで移動し,補給員を担当する予定をしていた高2村木と補給の練習をしました。
翌7月30日(火)は,暑さやどのタイミングで水分摂取をしたくなるかの確認のために午前中にほぼレースと同じ時間にコースを走りました。
翌7月31日(水)は,午前中は正選手の高2久我は調整程度の練習,補欠選手の高2村木は強化練習を兼ねてコースを走りました。午後は,トラック競技の練習と他の東京都代表選手の応援のため,北中城の沖縄県総合運動公園自転車競技場に行きました。トラック競技はロード競技とは違って,多くの種目があり,それぞれの種目のルールや走り方を競技を見ながら学びました。
翌8月1日(木)も,午前中は正選手の高2久我は調整程度の練習,補欠選手の高2村木は強化練習を兼ねてコースを走りました。午後は休息に充てる予定でしたので,高2村木は自身が大会に出場していることを想定したペースで走りました。午後は,昼食を食べた後は休息し,大会前日の夕方になると主催者が競技のための看板を設置することが多いので,どのような看板が設置されたのか確認するために高2久我は17時頃から,顧問とともに車でコースを1周しました。
いよいよ,競技当日の8月2日(金)になりました。
この日は7時50分にスタートということで,とても早くからの競技でした。朝食を食べてからエネルギー源になるまでに2〜3時間はかかりますので,高2久我は朝4時頃に起きて朝食を食べたそうです。
顧問と高2村木は,それぞれスタート位置でのサポート,補給地点への移動に備えて一足早く6時30分ごろにホテルを出発して大会会場へ移動しました。ホテルからスタート位置までが近かったこともあり,高2久我はスタートまで自転車で移動しました。
スタート地点では,指定された時間に検車(自転車の検査)・サインボードへのサイン(出走意思確認のためにサインを行うこと)を行いました。
スタート10分前ぐらいからポツポツ雨が降り始めました。雨が降ると路面の状態が悪くなり,落車(転倒)が多くなります。また,雷の心配もありました。
7時50分にレースはスタートしました。しかし,その頃には傘をささないと濡れてしまうほどの雨になっていました。そんな状況でも,高2久我は元気にスタートしていきました。
スタートしてしまうと,そのあとの状況は本人しか分からないことが多いのがロードレースですが,今回は1箇所だけ状況が分かる場所があります。それは補給所です。補給員として補給所で待機していた高2村木は補給の練習を予定していた通りにボトルを渡そうとしましたが,高2久我はボトルを受け取ることなく大集団の中に紛れて通過していったそうです。
スタート後,雨が強くなってきました。また,最悪なことに雷が鳴り出しました。そこで,競技はニュートラル(中断)となり,選手は一時的に公民館に避難しました。競技は再開され,2度目の補給所を通過するはずでしたが,残念ながら高2久我は通過しませんでした。
高2久我はその手前の関門所(遅れた選手を打ち切る場所)で打ち切りを宣告されてしまっていました。
高2久我は残念ながら,完走することができませんでした。しかし,まだ2年生です。来年度もまた全国高等学校総合体育大会に出場するチャンスがあります。1年間練習を積み重ねて,3年生では是非とも完走して欲しいものです。
最後に,この全国高等学校総合体育大会自転車競技大会に出場するにあたり,多額の経費補助をくださいました本学師親会に厚く感謝申し上げます。