卓球部:夏合宿報告
8月1~4日に合宿に行ってきました。場所は千葉県です。暑さに負けずに、みんな一心に技術を磨き、チームとしての連帯感を高めました。
上級生は直接、大網駅に集合でしたが、中学1年生は、東京駅に集合し、引率の先生と一緒に大網駅まで向かうという方式でした。しかし、そこは首都東京。成城まで電車通学している生徒がいかに多いといっても、東京駅で迷子になりそうになる生徒もいました。ある生徒は友達同士で待ち合わせしてから来たり、またある生徒は着いてから周囲を探検したりしていました。それぞれが工夫したり好奇心を満たしたりして集合しました。ところで、迷子とはいうものの、集合時間より前にしっかりと全員が集合したのはさすがでした。
大網駅からはマイクロバスです。宿泊先に着いてから、昼食をとって食休みをします。それから、腹ごなしを兼ねて緊急避難場所確認ツアー(全員で避難場所を歩いて見に行くこと)をして、いよいよ練習開始です。
中学1年生から高校2年生まで、その数およそ60人。体育館は、もはや夏の気候ゆえなのか大勢の熱心さゆえなのか分からないほどの熱気でした。
普段は、中学生と高校生とで分けて、それぞれが隔日で練習をしていますが、合宿では、部員が一同に会し、学年の別なく練習に励みます。なかなかお互いの名前と顔が一致しない部分もありますが、その溝は同じく卓球を愛する者同士、強くなりたいという共通の意志が埋めてくれます。下級生は上級生のフォームを真似したり教えてもらったり、上級生は下級生の面倒を見たり挑んでくる下級生に本気でぶつかったり・・・・・・。合宿という特殊な場が一人一人の距離を縮めてくれます。みんな真剣ながらも、終始ほのぼのとした雰囲気の中で練習しました。
2日目・3日目は、午前・午後で練習内容が異なります。基礎練習と体力トレーニングを基盤にして、午前は課題練習、午後は多球練習を入れ、各自の弱点克服とボールへの対応能力の向上を目指します。午後の練習の終わりでは、「エレベーター」と呼ばれる勝ち抜き戦がありました。これは、台に番号を振り、各台で略式の試合をします。勝ったら番号の小さい台へ移動して試合(上がる)、負けたら1回休みか番号の大きい台へ移動してまた試合(下がる)をします。そうして、1番の台を目指すというものです。その日の最後の試合でいた台が、翌日のエレベーターのスタートの台になる他、最終日の「成城杯」というトーナメント戦の山でどの位置に自分が組み込まれるかということの参考になるので、白熱の戦いでした。
各日の夜にはミーティングがありました。ミーティングは、部長たちや顧問の先生などから講評や連絡・アドバイスがある他、一人一人のその日の練習の反省と次の日の目標を述べる時間があります。その日の練習で注意されたことや課題、次の日にそれを踏まえてどうするかということをみんなの前で発表することで、自分の中にすり込むことができて実践につながる他、気付いた周りの人にも声をかけてもらって改善できるという効果があります。みんなの前に立つのは緊張することですが、一所懸命に大きな声で発表していました。
最終日は、朝から学年関係なく全員参加の「成城杯」でした。前日までの練習の様子やエレベーターの結果を踏まえて、部長たちがトーナメント表を作りました。それを元に勝ち抜き戦です。全員が上下一揃いのユニフォームを着て、服装も心構えも公式試合そのもので臨みます。上級生は長年の経験と下級生にはまだまだ勝利は譲らぬという意地、下級生は上級生にも負けじと食らいつく気概をぶつけ合っていました。そこには遠慮はなく、ただただ試合を通して成長しようとする姿がありました。
帰りのバスでは、みんなお疲れのようでしたが、わずか4日という短い期間で大きく成長した姿を見せていました。次の公式試合が楽しみです。