鉄道研究部:全国高校生地方鉄道交流会
鉄道研究部では、8月17日(月)から19日(水)にかけて、岩手県宮古市で行われた第4回全国高校生地方鉄道交流会に参加してきました。岩手県宮古市は、東京から東北新幹線と在来線を乗り継いで鉄路で5時間程度かかる位置にあります。県庁所在地の盛岡市から真東の位置にある本州最東端の市で、東日本大震災による津波で甚大な被害をもたらされた三陸海岸があります。今回はその三陸海岸を縦貫する形で路線を所有する三陸鉄道を舞台にした交流会でした。
初日は朝8時に東京駅に集合し、宮古駅に13時過ぎに到着しました。今回大会に参加したのは岩倉高等学校鉄道研究部、芝学園中学校・高等学校交通研究同好会、本校鉄道研究部、目黒学院中学校・高等学校鉄道研究部の4団体でした。14時には全団体が揃ってホテルで開会式を行い、三陸鉄道株式会社旅客サービス部長の冨手淳氏から貴重な講演も聴かせてもらいました。さらに、今回の交流会のためだけの特別なフリー切符を作っていただき、生徒たちは感謝していました。
翌2日目は三陸鉄道北リアス線に乗車しながら、写真撮影会を行いました。また、三陸鉄道のご厚意により特別に車両基地の見学もさせていただきました。さらに、震災学習の一環として田老駅において宮古観光文化交流協会が主催する学ぶ防災に参加し、実際に被災した方にガイドをしてもらいながら、防波堤を見学したり震災時の映像を見せていただいたりしました。
最終日には朝から宮古市民文化会館で交流会のメインイベントが行われました。三陸鉄道社長の望月正彦氏による講演に耳を傾けた後、岩倉高校、芝学園、成城、目黒学院の順で「三陸鉄道活性化案」の発表を行いました。この発表のために生徒たちは数カ月に及ぶ準備を行ってきました。審査の後、各賞の発表が行われ、写真部門では中1の生徒の作品が優秀賞に入選、そして企画部門では本校が岩手県三陸鉄道強化促進協議会会長賞(岩手県知事賞)に選ばれました。
交流会は14時頃に閉会となりましたが、16時近くまで乗車できる電車がなく宮古駅で足止めとなり、行きと同様に5時間程度かけて東京駅に到着、解散となりました。