トピック
日本女子大学とのジェンダー・ワークショップを開催しました
11月9日(木)、ジェンダーについてのワークショップを開催しました。本校の生徒12名と日本女子大学の学生5名が参加しました。
趣旨・ねらい
ワークショップは、次のような趣旨やねらいのもとに開催しました。
●「男らしさ」「女らしさ」について考える。
●他者との交流を通じ、多様な物の見方や考え方、価値観の存在を意識する。
●将来にわたり、自分自身の物の見方や考え方、価値観を吟味し、相対化し続けて行くことの大切さに気付くきっかけとする。
成城学校と日本女子大学
成城学校と日本女子大学とのご縁は、百年以上前にさかのぼります。日本女子大学の創立者成瀬仁蔵氏と、本校の第9代校長 澤柳政太郎は、ともに寺内正毅首相(在任1916~18)の諮問機関「臨時教育会議」で委員を務めました。特に、女子教育に関する委員会では、成瀬氏が委員長、澤柳校長が委員を務めるなど、親しい間柄でした。ワークショップは、両校の古くからのえにしを確認する機会ともなりました。
事前アンケート
参加者には、事前にアンケートを実施しました。内容は次のようなものです。
①「男らしさ」で思い浮かべる人物をあげ、どのような点がそうであるかを説明する。
②「女らしさ」で思い浮かべる人物をあげ、どのような点がそうであるかを説明する。
アンケート結果にもとづき、同じような傾向の回答を寄せた生徒・学生どうしで3グループに分けました。
ワークショップ
ワークショップでは、①・②それぞれについて、グループごとにディスカッションとプレゼンテーションを行いました。それを受け、日本女子大学の永井暁子先生(現代女性キャリア研究所所長、人間社会学部社会福祉学科教授)と黒岩亮子先生(同准教授)から、議論や発表についてご講評をいただきました。
講演
続いて、永井先生から「『男らしさ』『女らしさ』を考える」と題してご講演いただきました。講演では特に、「アンコンシャスバイアス」(無意識の思い込み)について触れていらっしゃいました。
振り返り
最後に、生徒・学生ひとりひとりが、ワークショップに参加しての所感を述べました。それぞれ多くの学びや気付きがあったようで、予定時間を超過しての振り返りとなりました。
このたびは、日本女子大学様のお力添えにより、ワークショップを開催することができました。盛会のうちに終えることができ、とても嬉しく思っています。今回のワークショップを通じて、第2弾、第3弾のテーマも見えてきました。ジェンダーに関する学びは、幅広く奥深いものだと感じます。今後、息の長い企画にしていきたいと願っています。
日本女子大学の学生のみなさま、永井先生、黒岩先生に心から感謝いたします。
※日本女子大学様のご厚意により、同大のサイトに掲載された本イベントの記事のURLを共有いたします。