お知らせ
中1 理科2「GW課題」優秀作品紹介
本日は中学1年生の理科の2分野の取り組みをご紹介いたします。
中学1年生では、ゴールデンウイーク中に「自然・生物を観察し、報告する」というレポート課題に取り組みました。様々な生き物が動きだす、春の自然観察で得られた「問い」を解決するまでが今回の課題です。
作成したレポートは、各クラスの授業で説明する機会を設けました。生徒たちは自分が研究したレポートを一生懸命プレゼンテーションしていました。
今回、生徒たちが作成したレポートの一部をコメントと共に紹介いたします。(※個人名は編集して削除してあります。あらかじめご承知おきください。)
「竹林にて筍を」
【コメント】
タケノコ掘りで学んだ経験をまとめてくれました。他者の目を引く工夫がすばらしく、最後に美味しくいただくまで、楽しみながら観察してくれたのがよくわかりました。
「タンポポ戦争の今」
【コメント】
5月考査の範囲でもある、「花のつくり」で学んだ視点でタンポポの外来種と在来種の調査を行ってくれました。ここから、色々な環境問題に関心を広げてもらえたらと思います。
「ベタのフレアリング」
【コメント】
縄張り意識が強いベタが、ヒレやエラを広げて威嚇するフレアリングという行動がどのような時に行うのか、調べてくれました。色や大きさ、形に注目して比較してくれたのがとても良かったです。
「菖蒲と花菖蒲 そして ”いずれがアヤメかカキツバタ”」
【コメント】
5月と言えば菖蒲ですが、実は「菖蒲」と「花菖蒲」は別のもの。その違いの起源と、花菖蒲の近縁な種についてまとめてくれました。水元公園でのフィールドワークの結果がとても興味深かったです。
「松の花のひみつ」
【コメント】
マツの花のつくりを調べてくれました。風を使って受粉をするマツのつくりが分かりやすくまとめてあります。裸子植物がなぜ「裸子植物」という名前なのか、しっかり学んでくれました。
「豆苗の生息環境」
【コメント】
「日当たりの良いベランダ」と「日当たりの悪い玄関」という対照区を設けて、豆苗の成長速度を比較してくれました。観察時の天気など、気になる情報をワンポイントで入れる工夫も見やすくて良かったです。
「多肉植物の生態」
【コメント】
サボテンやベンケイソウなどはCAM植物と呼ばれ、高温で乾燥した地域に適応した光合成のしくみを持っています。夜に二酸化炭素をリンゴ酸という物質に変え、昼間にそのリンゴ酸を二酸化炭素に戻すという、メカニズムをしっかりまとめてくれました。
「もはや水!アロエ」
【コメント】
身近なアロエについて調べてくれました。アロエの保水力を確かめる簡単な実験を行ってくれたのがとても、興味深かったです。「なぜ保水力が高いのか?」「他の種はどのぐらい保水力が高いのか?」新しい「問い」が生まれますね。
「タケノコの成長」
【コメント】
タケノコの成長スピードについて詳しくまとめてくれました。気温が高い日の成長量が大きいことに気が付き、しっかりその理由を調べてくれました。
「シロツメクサの花の枚数」
【コメント】
身近なシロツメクサを解剖し、枚数と大きさの関係を調べてくれました。直径約1cmの集合花の数に「問い」を感じたのは見事な直観でした。
「アメリカザリガニについて」
【コメント】
アメリカザリガニの釣りをおこなって、生じた疑問を紹介してくれました。ちなみにアメリカザリガニは5月11日に改正外来生物法が可決・成立したため、これから販売などが規制される対象になります。
「多肉植物のつくり」
【コメント】
多肉植物がなぜ「多肉」なのか、という観点から調べてくれました。前出の「多肉植物の生態」と併せて読むとより関心が深まります。
「オオムラサキの生育環境による違い」
【コメント】
オオムラサキツツジの花の数が、日当たりや地形によって変化するのか?という問いをまとめてくれました。個体差を排除するために2つの個体を調べたところが良かったです。
「水辺植物『ナガバオモダカ』」
【コメント】
水野家の家紋は「丸に立ち沢瀉(おもだか)」ですが、成城の校章と関係があるのでは?と考えて調べてくれました。ちなみに、成城の校章「三光星」は、「智・仁・勇」をあらわしており、『論語』に書かれた「智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない」 という孔子の言葉が起源です。
「蓮の花について」
【コメント】
上野恩賜公園の名物、蓮の花について調べてくれました。独特の果托の形が名前の由来ということに気が付いて、関心を持ってくれたようです。イチゴの果托など、花びらではないところに独特の進化をしている植物も興味深いです。
「あやめ」
【コメント】
独特の形をしているアヤメの構造を調べてくれました。アヤメに限らず虫媒花は、虫を惹きつけたり、受粉の確立をあげたりするための、独特のつくりがあります。よく見るとそれに気が付くことができるので、いろんな目線で植物を見てくれたらと思います。