お知らせ
けじめの春 ~卒業式と修了式~
締め括りと次への一歩
令和3年度 卒業式
令和4年3月19日、前日まで降り続いた雨も上がり、成城学校のほころびはじめた桜の蕾が迎えるなか、成城中学校と成城高等学校の卒業式がそれぞれ行われました。今年も感染症予防対策を講じながらの式典となりました。
成城中学校卒業式
午前中には、271名の生徒が成城中学校を卒業し義務教育を終えました。「この先は、君たち自身の意思で学んでいくのだ」との岩本校長からのエールを、卒業生たちは、少し緊張した表情で受け止めていました。
成城高等学校卒業式
午後には、第136回成城高等学校卒業式が挙行されました。卒業証書授与式に続き各種表彰が行われました。校長祝辞、理事長祝辞、師親会長祝辞(PTA会長)では、昨今の世の中での現状に言及しながら、成城で身に着けた「知・仁・勇」を持って行動し、挑戦し続けて欲しいと、卒業生へ花向けの言葉が手向けられました。在校生送辞では、先輩方への感謝と先輩たちが残してくれたものを引き継ぐ勇気が語られました。卒業生答辞ではコロナ禍においても進むことをやめなかった、できることを探して行動できたことへの自負と周りの方々への溢れんばかりの感謝の念、そして成城生の誇りを持ち続けることの大切さが語られました。
何年前からか、卒業式の退場曲は「ラデツキー行進曲」と決まっています。会場の皆様の手拍子と吹奏楽部の演奏につつまれて、卒業生たちは「これから」へ向かって胸を張って退場していきます。今年度もコロナ禍のため、吹奏楽部の演奏は叶いませんでしたが、曲と手拍子で祝福を受けながら、卒業生260名ひとりひとりが胸を張って、成城高等学校を旅立っていきました。
令和3年度 修了式
令和4年3月22日、令和3年度修了式が行われました。中学校修了式は中学1年生と中学2先生、高校修了式は高校1年生と高校2年生、2学年ずつで行われました。写真は、3年生のいない広々とした体育館でどことなく不安そうな中学生たちです。
修了式では、普段の終業式よりも厳かな空気のなか、学事報告に続き各種表彰が行われたあと、岩本校長からの挨拶がありました。
このところ、授業において、プレゼンテーション、発表の機会が増え、面白さとその難しさを感じているでしょう。自分の考えを声に出すことの大切さをこれからも引き続き経験していって欲しいです。
今回は学習十五則の十二番目です。
学習十五則
十二、
「問ふに躊躇する勿れ。答ふるに逡巡(しゅんじゅん)する勿れ。伏蔵(ふくぞう)せらるる疑問は氷解する時を得ず。発表せられざる思想は洗練せらるる機を失う。」
疑問に思ったことは聞いてみよう。ためらわずに思った考えを示してみよう。発表せずに隠してしまったギモンは解決できないよ。声に出して語らない考えは、間違いにも気づけない。さらに磨きのかかった練った考えになっていかないよ。
学習十五則をベースにした6年間の教育プログラムをみる
春休み、次の学年へ向けて、今年度を振り返ってみてください。声に出して教科書を読んでみると、声に出す前には気づけなかったことに気づくでしょう。特に英語の『音読』を是非やってみてください。
高校修了式では、校長挨拶のあと、ひとりの生徒が壇上に呼ばれました。実用英語技能検定1級に高校1年生で合格した高校1年庭山君が壇上で岩本校長からインタビューを受けました。
岩本校長「どんな勉強をしましたか?どんな勉強が大切だと思いますか?」
庭山君 「さきほど、校長先生がおっしゃったとおり『音読』です。」
庭山君の回答に「おおぉ~!」会場が大いに湧きました。さあ、春休みです。みんなは何をしますか?