生活指導と生徒の安全に関する方針
生活指導と生徒の安全に関する方針
生活指導
たくましさとしなやかさ
本校の黒詰め襟学生服には、知・仁・勇をあらわす三光星が右襟に光り、成城生の進むべき方位を示しています。生活指導では、生徒の成長段階に応じて、他律から自律へと促し、自主自立の精神の修養を目指しています。
知
本校では授業を、知性を高める第一の機会と捉え、授業規律の遵守、時間厳守、不要物の持ち込み禁止を指導しています。授業を大切にする方針を軸として学習環境を整えるとともに、文武両道の実践、本校の校訓の1つ「自学自習」、すなわち学習習慣の確立を目指します。
仁
社会は助け合いで成り立っています。本校では、仁の心を育て、大人として自立していくための教育として人とのかかわりを重視しています。仁は「敬愛親和」の精神であり、その基本は、個々の自立と、自他の命・財産を大切にする姿勢にあります。人を傷つける言葉や暴力、いじめは絶対にあってはならないことです。トラブルが起きた場合は、ご家庭と協力しながらきめ細やかな指導を行っています。なお、成長期の生徒には、発達段階に応じた対応が必要です。担任などによる個人面談・三者面談のほか、スクールカウンセラーを配置し、成長過程における様々な悩みに対応しています。こうした指導を通して、安心して通うことのできる環境を整えることは、生活指導の最も大切な使命の1つです。
勇
本校には様々な課外活動があります。こうした活動には明文化されたルールが少なく、教員も補助的なかかわりにとどめるため、生徒間の協力・役割分担と切磋琢磨が不可欠になります。生徒は自ら状況を判断し、自らの責任で決断するため、失敗も多く生まれます。しかし、試行錯誤の機会を何度も与えることで良い失敗と悪い失敗を見きわめる目を養い、他律から自律への移行を促すことができます。本校はこうした数々の挑戦を大切にし、自ら考え、自ら行動する自主自立の精神と、どのような困難があろうともやり抜く勇の気概を涵養します。
自他を大切にする
知・仁・勇を備える者は、自他を大切にする余裕を持ち、社会貢献の視点から自ら行動することができます。こうした徳性は、時代を問わず必要とされる普遍的な資質です。
本校の生活指導は、生徒と教師の間の厚い信頼の上に成り立っています。堅実な生活指導を通して理想的な生活習慣の確立を促すとともに、次代にも通用するたくましさとしなやかさを鍛えます。
いじめ対策委員会
いじめ防止対策推進法に基づき、校長・教頭・生活指導係主任・各学年主任・養護教諭・スクールカウンセラーで構成しています。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーが、成長過程における様々な悩みに週4日で対応しています。なお、カウンセリングは、生徒はもちろん、保護者も受けることができます。
携帯電話持ち込み禁止
本校は、学習環境を整備し、安心できる学校生活を保証するため、教育的観点から携帯電話の持ち込みを禁止しています。現在、携帯電話は単なる連絡手段という役割を超えて、高額で高度な情報端末となっています。情報化社会では不可欠なツールである反面、学習の妨げ・人間関係の障害になるケースも少なくありません。こうした問題は、ご家庭や学校の目の届きにくい場所・時間で起きやすく、時に社会的な大事件に発展することもあります。本校では、携帯電話の功罪を慎重に検討した上で禁止するとともに、緊急時の連絡手段を講じています。