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校長だより

成城の夏が始まった!

7月は考査の前後に夏休みの行事準備であわただしい日々でした。1925年に始められた臨海学校も無事終わり、また来年に受け継がれます。

1.台湾グローバル研修の事前研修

7月1日(土)台湾グローバル研修の参加者とその保護者を対象に、台湾教育センターの郭センター長、高雄にある樹徳科技大学の程博士をお招きして事前学習を実施しました。冒頭私から、6月16日(金)に実施した台湾の大学との交流会についての生徒たちの感想文の一部を紹介しました。理由は、生徒たちの研修への意欲と真剣さが私たちが予想していた以上に高く、出来栄えを皆で共有したかったからです。

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台湾医学大学からは講義で用いるパワーポイントが送られてきました。これを基に本校の生物科の菅原教諭が参加生徒のためにテキストを作成し事前指導をしてくれました。

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菅原先生のテキスト

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関連の図書を紹介する菅原先生

 

2.高校体育祭

7月8日(土)に高校3年、10日(月)に高校2年、11日(火)に高校1年がそれぞれ体育祭を実施しました。これらは毎年体育祭実行委員会が企画運営する成城祭の一部で、今年は開会式、閉会式の実施を含めて様々な工夫がされ、保護者の方々もたくさん応援に来校されました。

本部テントは生徒が主体

本部テントは生徒が主体

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高1のサッカートーナメント表

高1のサッカートーナメント表

「怪我しないようにね!」を合言葉に学年の先生方も参加しました。炎天下の中、全コートを若者と一緒に走り回る成城の教師たちに思わず拍手をしました。最後のクラスリレーでも必死で走りぬく!まさに先生と生徒の男同士の勝負を見ながら、「男子校っていいな!」と思うひとときでした。

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3. 生徒会と地域の連携

7月11日(火)に本校生徒会と地元町会長さんたちと9月に行われる地元の「お祭り」について話し合いを持ちました。毎年本校の文化祭と日程が重なるため、安全を配慮しての話し合いです。今年は当日の状況や様子をしっかり見て、今後についてまた話し合い、互いに行事を盛り上げていこうということになりました。

さらに生徒会の代表者2名は、7月28日から東北大学災害研究所のシンポジウムに参加しました。宮城県立多賀城高等学校災害科学科の生徒たちと「災害時に中学生・高校生が避難所生活でできること」について話し合いをしました。東北大学の広大なキャンパスで伴に情報交換して、今後の成城学校生徒会の活動に活かしてほしいと期待しています。

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4. オーストラリア・グローバル研修の事前学習

7月13日に、オーストラリア・グローバル研修の事前学習として、千葉大学で教鞭をとられていた西田先生をお招きして異文化ワークショップを実施しました。ねらいはコミュニケーション力の向上です。

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ワークショップ中、一人ひとりがプレゼンをする場面がとても多くありました。 参加者全員が行う時間を確保するため、全体がアップテンポに進められていましたが、生徒達は集中して予定通りに内容を終えることができました。このワークショップの最初と最後とでは、生徒のコミュニケーションに対する姿勢がすっかり変っていて驚きました。8月の出発まで、さらに頑張れ!!

伝えたいことを相手にしっかり

伝えたいことを相手にしっかり

5. 臨海学校

7月17日から20日まで、大正時代から継承されている本校恒例の臨海学校が千葉県の岩井海岸でおこなわれました。今年の参加は中学1年生278名。このほかに選ばれた部活動のリーダー級の高2補助員が55名、引率教員が48名、総勢381名からなる大集団で開校されました。臨海学校中に公開した「成城スクールライフ」のコーナーで、日々の様子が既に紹介されていますので、ここでは、私の視点から臨海学校の様子を紹介したいと思います。

早朝に臨海学校の旗を掲揚します。

早朝に臨海学校の旗を掲揚します。

補助員が船(成城丸)を出します。

補助員が船(成城丸)を出します。

今回一番印象に残ったのが夜の補助員ミーティングでの出来事です。「浜で見学する生徒がいた場合にどうしようか。」「点呼の時は一緒に並ばせて見学場所の本部への往復は自分たちが連れて行こう。」中学生を一人にしないよう配慮した補助員の発言でした。また、「元気のない中1、初級の泳げない生徒たちが、楽しめるように補助員が盛り上げよう。」とまとめていました。

全発言のポイントをホワイトボードに記入

全発言のポイントをホワイトボードに記入

年齢の近い高2の行動は、きっと中1の心に届くと思いました。その翌日、様子を見ていたら、補助員が中1を実によく見ていて、ミーティングの結果をしっかりと生かしていました。

初級の生徒の上達ぶりは目を見張るものがありました。3日目の午前中には足がつく場所でしたがバディと並んで泳いでいました。補助員による指導の成果です。

足のつくところで並んで泳ぐ初級

ブイの近くで並んで泳ぐ初級

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中級の生徒たちは、3日目の午前中には隊列を作って1時間ほどの遠泳をして上級に負けない勢いで頑張っていました。

中級も遠泳。頑張っています。

中級も長距離を頑張って泳ぎました。

3日目上級班の遠泳では、私は地元の漁船「かえもん丸」に乗って、遠泳隊の脇から激励しつつ、本部とトランシーバーでやり取りをし、写真を撮り続けました。

諸注意を受けいよいよ入水

諸注意を受けいよいよ入水

2列になって海へ

2列になって海へ

列が揃ってきました。

列が揃ってきました。

途中海鳥が近くに寄ってきて「おーッ!」あっという間に飛び立っていきました。

突然やってきた海鳥

突然やってきた海鳥

ビニールの中の氷砂糖を口に入れて休憩

ビニールの中の氷砂糖を口に入れて休憩

ちょうど予定の半分くらいのところで休憩。氷砂糖を舐める笑顔が印象的でした。

水温も波もベストコンディション。途中互いに声を掛け合いながら隊列を直していました。ゴールの浜が見えてきて、浜でのレクリェーションの盛り上がる声が聞こえてきたとき、とても美しい隊列が完成していました。ゴールはもう少し。校歌を歌って迎える声が聞こえ、今年も全員が無事泳ぎ切りました。

ゴール直前。浜で迎える生徒達。

ゴール直前。浜で迎える生徒達。

この行事を経て中学1年生はようやく真の成城生となったように思います。また、高2の補助員は一段と逞しくなって人間力を高めたと思います。


 

生徒が変わってきたな、とふと思うときがあります。例えば、夏休み前の7月考査に向けた早朝や放課後の自修館や自習室で勉強する姿。その後の体育祭や夏休み中の行事に集中している姿をみて、「切り替え」がうまくできているような気がしてきました。また、中学野球部、高校バレーボール部、体操部などの凄まじい活躍ぶりが聞こえてきました。夏の姿から文武両道の成果がもうすぐそこまで来ているように思います。

平成29年7月31日 校長 栗原卯田子