気づけば芽生えた自学自習の意識
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卒業生小野 友誠2021年卒・135期生
慶応大学 経済学部 入学 -
先生吉光 樹国語科教諭
小野の高2・高3時担任
高校バスケットボール部顧問
もうすぐ大学に入学する卒業生が、担任の先生を訪ね、これまでの受験生活の振り返りを語ってくれました。(2021年取材)
吉光:合格おめでとう。まず志望校を慶應大学経済学部に決めた理由を教えてもらえるかな。
小野:正直、慶應にいけるとかっこいいなって思ったのが最初の理由です。それからは将来自分が何をやりたいかって考えて、高3の初めには経済学部に決めました。経済学部で学べることは将来役に立つと思ったからです。
吉光:受験勉強を本格的に始めたのはいつ頃なの?
小野:高3の5〜6月くらいですかね。それまでは、コロナで部活ができなくて、気持ちの整理がつかず、本格的な受験勉強は始めていなかったんです。
友人の存在 良き仲間&良きライバル
吉光:コロナの影響で、最後の大会も開催されるかどうか宙ぶらりんな状況だったもんね。どうやって気持ちを受験に切り替えたの?
小野:僕はもっとバスケをやりたいと思っていたんです。でも、他の部員の意見を聞いていると、受験が終わったらバスケはいくらでもできるけど、現役の受験は一度きりだから、勉強にシフトしたいってみんな言っていて、確かにそうだなって思いました。
吉光:他の部員からの影響があったんだね。同じように部活を頑張っていて、高3の時に受験に向けて気持ちを切り替えた友人が多かったと思うんだけど、そういった友人の存在って大きかった?
小野:それはけっこう大きかったと思います。友達と近況を伝え合うことによって、自分が今どの位置にいるのか客観的に分かりました。それに、同じ志望校の友達は良きライバルでもありましたし。友達が周りにいることで、受験は一人じゃないって思えました。
吉光:受験勉強を本格的に始めたって言っていた5〜6月頃って、コロナの影響でオンライン授業だったよね。どうだった?
小野:けっこうありがたかったですね。休校期間中は家で勉強してたんですけど、全然集中できなくて。でもオンライン授業の時間割が組まれて、みんなが参加しているのを見て、モチベーションが上がりました。
吉光:一番面白かったオンライン授業は?
小野:日本史演習ですかね。ライブ授業だったので、参加している他の人の顔が見れました。いろいろハプニングも起こったのですが、とても楽しい時間でした。
吉光:なるほど。学校が再開してからの授業はどのように活用していたの?
小野:高3になると、普段の勉強も受験勉強の一環だと思っていました。その中でも特に苦手な古文・漢文は集中して臨んでましたね。
「横の影響力」~今、何をしなければいけないか~
吉光:いい考え方だね。小野は成城で文武両道を実践できていた人だと思うんだけど、どうバランスをとっていたの?
小野:中学時代は武の方に力を入れていました。文は考査前に一気に勉強する感じですかね。高校生になってからは、日頃から勉強を意識するようになりました。
吉光:自学自習だね。今振り返ってみて、この言葉が自分の中でしっくりくるのはいつ頃かな?
小野:高2の後半からですかね。この頃から模試の成績を気にするようになって、危機感を持ち始めたので、部活が終わった後や、塾が終わった後に自分で計画を立てて勉強するようになりました。
吉光:自学自習って諸刃の剣で、強制をしないわけだから、言い方を変えれば放任とも捉えられやすいんだよね。正直、自学自習って難しいと思う?
小野:中学時代には、自制することが難しかったので、自学自習も難しかったのが正直なところです。でも、中学の頃に賑やかだった友達とかが、成城での経験を通して、今何をしなければいけないか考えて、急に勉強し始めたりしました。成城では、様々なところでこういう変化が起こるの「横の影響力」とでも言うんですかね?気付けば自学自習の意識が芽生えていましたね。
吉光:教員の力だけではなかなか作り出せない変化だよね。今後はOB として、縦にも影響力を持てる先輩になって下さいね。今日は忙しい中、どうもありがとう!